安心安全 城見町震災火災訓練

 
  11月10日の午後二時より「安心安全 城見町震災 火災訓練」を城見町商店街主催と熊本市西消防署 のご協力のもとに開催致しました。 これは10月から始まった「新消防法」の施行に伴 い、町場の「発災後の対応」の意識を高める事と、 また城見町に遊びに来られたり、飲食して頂くお 客様方に安心して城見町に来て頂くためです。
 
事前の打ち合わせで、震災によるビルの倒壊に より各ビルに負傷者が発生し救助を待っている といった状況設定と、その後ある割烹から出火 したという想定です。参加消防車は、ポンプ車9 台、シュノーケル車1台、消防バイク1台、そして 救急車の一台でした。 また校区の消防団の皆さんも参加されました。  
 
  町の人たちは、この訓練に真剣に取り組みました。 日ごろ、あまり話さない人たちが震災発生の拡声器による号砲 と共に真剣な顔をして各店の被害状況を走って報告したり、ま た負傷者のいる各ビルでは救助を消防隊員に求めたりと一瞬 にして災害地の様相を呈していました。 実際、阪神大震災のときに地域の救助に対する連携は最大の効 果があったのです。しかし残念ながら震災による業火の中で地 域の人たちの救助努力にもかかわらず、幾多の尊い命が奪われ ていったことでしょうか・・・・。 その教訓の元、城見町では地域の中に防災意識と、また発災後 に連絡網を作ることにより被害を最小限にと止められるよう に訓練に取り組むことにしました。
  それは、「自分さえよければ・・・」ということでは、ひょっとする と自分すらも助からないのかも知れません。 それは、隣で火災が発生しても「日頃のお付き合い」が無かった ら、誰も火災が発生したことを教えてくれません。 「自分だけは大丈夫・・」と言うことは絶対ありえないのだと思 います。

事実、過日の新宿歌舞伎町の雑居ビル火災では、誰も火災発生を教えず、誰も発災後の退避誘導をしな かったのです。もし、「日頃のお付き合い」が各階のお店にあったなら、こんな悲劇は起こらなかったに 違いありません。 第一回目の「城見町震災火災訓練」でしたが、今後も「日頃からのお付き合い」を合言葉に毎年開催して いきたいと思っています。
モドル